“カンダチメ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:かんだちめ
語句割合
上達部66.7%
庤部33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上達部カンダチメの意味は、文字からでは訣らぬ。祭時に祓ひ浄める者をかむだちと言ふ処から見て、まうちぎみと共に神事に関係するものであらう。
はちまきの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
昔は、宮廷では、天皇が一番、苦しんでゐられた。一年を通じて、殆絶えることなしに続く祭りを、御親祭になるお苦しみは、非常なものであつた。天皇に次いでは、小忌——上達部カンダチメがさうであつた。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そして、同じ名の同じ人格の同じ感情で、同じ為事を何百年も続けてゐた常若な庤部カンダチメや巫女が、幾人も/\あつた事を考へて見るがよい。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その今一つ前は、千年であらうが、どれだけ続かうが、一続きの日の御子や、まへつぎみ・庤部カンダチメの時代があつたのだ。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)