上達部カンダチメ)” の例文
上達部カンダチメの意味は、文字からでは訣らぬ。祭時に祓ひ浄める者をかむだちと言ふ処から見て、まうちぎみと共に神事に関係するものであらう。
はちまきの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
昔は、宮廷では、天皇が一番、苦しんでゐられた。一年を通じて、殆絶えることなしに続く祭りを、御親祭になるお苦しみは、非常なものであつた。天皇に次いでは、小忌——上達部カンダチメがさうであつた。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)