“かんだちべ”の漢字の書き方と例文
語句割合
上達部100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六位ノ蔵人くろうどや殿上のはしたちで、それぞれが物蔭での目撃を、中殿ちゅうでん上達部かんだちべへ、むらがり告げていたのであった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
“……上達部かんだちべ殿上人てんじやうびとの、とのゐ所、心をつくしてまうけたり。内侍ども、屋形やかたをしつらひてぞ、おのおの過ごしける。月の頃ならましかば、いかばかりおもしろからまし”
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
施薬院せやくいんをひらいて、薬師くすしだの上達部かんだちべだのが、薬をほどこしたり、また諸寺院で悪病神を追い退ける祈祷きとうなどをして、民戸の各戸口へ、赤い護符ごふなどをりつけてしまったけれど
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)