“さまた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妨63.0%
邪20.4%
礙5.7%
障5.2%
遮1.9%
阻1.9%
碍0.9%
左馬太0.5%
紡0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
筆(ふで)の進みを妨(さまた)げたことであらう? この時ばかりはいろいろな病苦に慣らされた私も自分の病弱を恨み悲しまずにはゐられなかつた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
殆んど天上なるものへの思慕の如く一途に汚れなきこの恋の精進を、みにくい悪魔の誘惑に邪(さまた)げられることが堪えられなかった。
アンドロギュノスの裔 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
人間の心の底からの純な願いからではなく、悪に礙(さまた)げられてのやむをえぬ生活法だからである。人間には互いに働きかけたい心願がある。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
母たるの愛と喜びが職業に全力を捧ぐることを障(さまた)げんとの杞憂——全てこれ等の意識の集合は近代の解放せられたる婦人を強迫的に尼僧たらしめんとするのである。
婦人解放の悲劇 (新字旧仮名) / エマ・ゴールドマン(著)
密(ひそ)かな邪恋(じゃれん)に酔っていたでしょうが、いまのところ博士は無能力者であり、自分は誰にも邪魔されず研究していられりゃいいのであって、その点、妻君の自由行動をすこしも遮(さまた)げていないのです。
人造人間事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さて広島に帰つた上は、山陽は再び廉塾に託せられるであらう。しかし茶山は既に山陽に倦んでゐて、澹父をして杏坪を阻(さまた)げしめむと欲するのだと云ふのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
葭短不レ碍レ舸 葭(あし)は短(みじか)く舸(おおぶね)も碍(さまた)げず
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
第六番目に立った話の選手大滝左馬太(さまた)は、奇談クラブの談話室で、斯う話し始めました。
晝のうちは、落花を惜む人の群で、相當以上に賑ひますが、日が暮れると、グツと疎(まば)らになつて、平次と八五郎の太平樂を紡(さまた)げる醉つ拂ひもありません。