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妨
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さまた
ふりがな文庫
“
妨
(
さまた
)” の例文
腕も拔群ですが、何よりの特色はその
輕捷
(
けいせふ
)
な身體で、もう一つの特色は、
妨
(
さまた
)
げる者は殺さずんば
巳
(
や
)
まない、鬼畜の如き
殘虐
(
ざんぎやく
)
性でした。
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
筆
(
ふで
)
の進みを
妨
(
さまた
)
げたことであらう? この時ばかりはいろいろな病苦に慣らされた私も自分の病弱を恨み悲しまずにはゐられなかつた。
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
阿閉淡路守は斬られ、一子孫五郎は湖畔から船でのがれようとしたところを、里の者に
妨
(
さまた
)
げられた上、なぶり殺しにされてしまった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
妨
(
さまた
)
げんと
何國
(
いづく
)
の者やら
相分
(
あひわか
)
らざる醫師を遣し世に有りしとも覺えざるテレメンテーナといふ藥の事を
吹聽
(
ふいちやう
)
し結納までも取
交
(
かは
)
せし婚姻を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
成経 父は宗盛をひどく
憎
(
にく
)
んでいました。
法皇
(
ほうおう
)
は父にその位を与えたいと思っていられるのに、あの
清盛
(
きよもり
)
がそれを
妨
(
さまた
)
げましたから。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
▼ もっと見る
左へ曲るも右へ曲るも
畢竟
(
ひっきょう
)
、月の引力を受けていたのだ。故意か偶然か、宇宙艇は
遂
(
つい
)
に火星へ飛ぶべき進路を
妨
(
さまた
)
げられてしまった。
空中墳墓
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼女の仕事を
妨
(
さまた
)
げることを
恐
(
おそ
)
れて、
其処
(
そこ
)
に彼女をひとり残したまま、その渓流に沿うた小径をぶらぶら上流の方へと歩いて行った。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
また写実や投射法を無視した構図に対しても、そのおのずからな感情に導かれて、それらが少しも観照を
妨
(
さまた
)
げないことに注目されました。
アインシュタイン教授をわが国に迎えて
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
○
欧羅巴
(
ヨーロッパ
)
の通商を
妨
(
さまた
)
げ、かつその
平穏
(
へいおん
)
を
擾
(
みだ
)
せし
希臘
(
ギリシア
)
国の戦争を
平
(
たいら
)
げんがため、耶蘇教の諸大国、
魯西亜
(
ロシア
)
国とともにこれを和解、
鎮定
(
ちんてい
)
せり。
「ヒリモア」万国公法の内宗教を論ずる章(撮要)
(新字新仮名)
/
ロバート・フィリモア
(著)
……しかし何だか打ち解けるのを
妨
(
さまた
)
げるものがあるような気がして、頭のなかで動いていながらも口にして言い出すことは出来なかった。
故郷
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
馬
(
むま
)
に
角
(
つの
)
なく
鹿
(
しか
)
に
※
(
たてがみ
)
なく
犬
(
いぬ
)
は
※
(
にやん
)
と
啼
(
な
)
いてじやれず
猫
(
ねこ
)
はワンと
吠
(
ほ
)
えて
夜
(
よ
)
を
守
(
まも
)
らず、
然
(
しか
)
れども
自
(
おのづか
)
ら
馬
(
むま
)
なり
鹿
(
しか
)
なり
犬
(
いぬ
)
なり
猫
(
ねこ
)
なるを
妨
(
さまた
)
けず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
これを
妨
(
さまた
)
げようとするものは
禍
(
わざわ
)
いなるかな。矢は遂に
汝
(
なんじ
)
の身に立とう。たとえ仏の使いなりとも、神通第一の修行者なりとも用捨はない。
阿難と呪術師の娘
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
卯平
(
うへい
)
はおつぎのする
儘
(
まゝ
)
に
任
(
まか
)
せて
少
(
すこ
)
し
口
(
くち
)
を
動
(
うご
)
かすやうであつたが、
又
(
また
)
ごつと
吹
(
ふ
)
きつける
疾風
(
しつぷう
)
に
妨
(
さまた
)
げられた。おつぎは
隣
(
となり
)
の
庭
(
には
)
の
騷擾
(
さうぜう
)
を
聞
(
き
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
暁方
(
あけがた
)
まで読んだところが、あしたの事業に
妨
(
さまた
)
げがあるというので、その本をば机の上に
抛
(
ほう
)
り
放
(
はな
)
しにして
床
(
とこ
)
について自分は寝入ってしまった。
後世への最大遺物
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
妨
(
さまた
)
げてもって死を送らんとすることを恐る。死者知るなしと言わんとすれば、まさに不孝の子その親を
棄
(
す
)
てて
葬
(
ほうむ
)
らざらんとすることを恐る。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
ついに決断して青森行きの船出づるに投じ、
突然
(
とつぜん
)
此地を後になしぬ。
別
(
わかれ
)
を
訣
(
つ
)
げなば
妨
(
さまた
)
げ多からむを
慮
(
おもんぱか
)
り、ただわずかに一書を友人に
遺
(
のこ
)
せるのみ。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
大空の神のお子がおくだりになろうとするのに、そのお通り道を
妨
(
さまた
)
げているおまえは何者かと、しっかり
責
(
せ
)
めただして来い
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
あるいはこの犬飼が妻の逃げ去るのを
妨
(
さまた
)
げるために、その羽衣を畠の土の中に、埋めておいたという話も天草にはある。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
書生は政治を談ずるのはいけないとなっているが、これは法律命令の範囲でなるべくその
妨
(
さまた
)
げを除いてみたいと思う。
政治趣味の涵養
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
(あの頃のわたしの心には、悪霊が
憑
(
つ
)
いていたのだよ。自分の子のような小次郎に恋して、妹の恋を
妨
(
さまた
)
げたなんて、いったい何んということだろう)
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
この国には山にも森にも、あるいは家々の並んだ町にも、何か不思議な力が
潜
(
ひそ
)
んで居ります。そうしてそれが
冥々
(
めいめい
)
の
中
(
うち
)
に、私の使命を
妨
(
さまた
)
げて居ります。
神神の微笑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私は
渾身
(
こんしん
)
の力でそれを
妨
(
さまた
)
げましたけれど、
瀕死
(
ひんし
)
の彼の首は非常に強いゼンマイ仕掛けでもあるかの様に、じりじりと私の方へ捲じ向いて来るのでした。
双生児:――ある死刑囚が教誨師にうちあけた話――
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
喞筒はようやくここまで馬を動かしたが、二三間先きの曲り角に
妨
(
さまた
)
げられて、どうする事もできずに、焔を見物している。焔は鼻の先から燃え上がる。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
君は
平生
(
へいぜい
)
何でも実用主義を唱えて風流は国の害だとか美文は教育の
妨
(
さまた
)
げだとか
頻
(
しきり
)
に我が党を攻撃されるが、この卓上に花を飾ってあるのは何の訳だね。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
害
(
わざはひ
)
の甚しからぬも、
三
商工
(
わたらひ
)
を
妨
(
さまた
)
げ物を破りて、
四
垣の隣の
口
(
そしり
)
をふせぎがたく、害の大なるにおよびては、家を失ひ、国をほろぼして、天が下に笑を伝ふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
どんなものにも、したいことを
妨
(
さまた
)
げられるのが、一世一代の誇りを傷つけられるかのように思い込んで、いのち懸けになるのが、雲助、がえんの根性だ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
くして
國債
(
こくさい
)
が
巨額
(
きよがく
)
に
殖
(
ふ
)
えることは、
軈
(
やが
)
ては
日本
(
にほん
)
の
産業資金
(
さんげふしきん
)
を
壓迫
(
あつぱく
)
して、
將來
(
しやうらい
)
我國産業
(
わがくにさんげふ
)
の
發達
(
はつたつ
)
を
妨
(
さまた
)
げる。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
しかれども夏季に配合して夏の霞を詠じ、秋季に配合して秋の雲峰を詠ずるの類は
固
(
もと
)
より
妨
(
さまた
)
ぐる所あらず。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
しかし、
夜
(
よる
)
になると
森林
(
しんりん
)
は、
枝葉
(
えだは
)
で
土地
(
とち
)
をおほつてゐますから、その
地面
(
じめん
)
と
空氣
(
くうき
)
と、
𤍠
(
ねつ
)
を
放散
(
ほうさん
)
するのを
妨
(
さまた
)
げるので、そこの
空氣
(
くうき
)
は
冷
(
ひ
)
え
方
(
かた
)
が
少
(
すくな
)
いことになります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
佐助は五六人の手代や丁稚共と立つと頭がつかえるような低い
狭
(
せま
)
い部屋へ寝るので
彼等
(
かれら
)
の
眠
(
ねむ
)
りを
妨
(
さまた
)
げぬことを条件として内証にしておいてくれるように頼んだ。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
供前
(
ともまえ
)
を
妨
(
さまた
)
ぐるのみならず、提灯を
打落
(
うちお
)
とし、
印物
(
しるしもの
)
を
燃
(
もや
)
しましたから、憎い奴、手打にしようと思ったが、
隣
(
となり
)
づからの
中間
(
ちゅうげん
)
を切るでもないと我慢をしているうちに
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長
(
なが
)
き
沈默
(
ちんもく
)
に
次
(
つ
)
ぐに
僅
(
わづ
)
かこれだけの
言葉
(
ことば
)
でした、それも
時々
(
とき/″\
)
グリフォンの『
御尤
(
ごもつと
)
も!』と
云
(
い
)
ふ
間投詞
(
かんとうし
)
や、
絶
(
た
)
えず
海龜
(
うみがめ
)
の
苦
(
くる
)
しさうな
歔欷
(
すゝりなき
)
とに
妨
(
さまた
)
げられて
絶
(
た
)
え/″\に。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
そして相手の連中の行くところへいっしょに行って下さい。そして、立っていろというところに立っていて人などが出て来て
妨
(
さまた
)
げなどする場合はよく防いで下さい。
女強盗
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
第三十一条 本章ニ掲ケタル
条規
(
じょうき
)
ハ
戦時
(
せんじ
)
又ハ国家
事変
(
じへん
)
ノ場合ニ
於
(
おい
)
テ天皇
大権
(
たいけん
)
ノ施行ヲ
妨
(
さまた
)
クルコトナシ
大日本帝国憲法
(旧字旧仮名)
/
日本国
(著)
大陸
(
たいりく
)
は、
譬
(
たと
)
へば
飴
(
あめ
)
の
海
(
うみ
)
に
浮
(
うか
)
んでゐる
船
(
ふね
)
である。これが
浮動
(
ふどう
)
を
妨
(
さまた
)
げゐるのは
深海床
(
しんかいしよう
)
から
伸
(
の
)
ばされた
章魚
(
たこ
)
の
手
(
て
)
である。そしてこの
章魚
(
たこ
)
は
大陸
(
たいりく
)
の
船縁
(
ふなべり
)
を
掴
(
つか
)
んでゐるのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
チベット人はいつも嘘を
吐
(
つ
)
いたり
仰々
(
ぎょうぎょう
)
しい事を言うのが癖で、もし途中でこのお方は法王の侍従医だなんて、仰々しい事を言われるとかえって
妨
(
さまた
)
げになるだろうと思い
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
これ我が天職なり、これ我々がまさに
履
(
ふ
)
むべき道なりとの確信の
下
(
もと
)
に働ける人、すなわち意志の強き人は世にはびこり、ために
何人
(
なんぴと
)
かの進路を
妨
(
さまた
)
げ、人から
邪魔視
(
じゃまし
)
される。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
かくて
當日
(
このひ
)
は、二十
里
(
り
)
近
(
ちか
)
く
進
(
すゝ
)
んで
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れたので、
夜
(
よる
)
は
鐵車
(
てつしや
)
をば
一
(
いち
)
大樹
(
だいじゆ
)
の
下蔭
(
したかげ
)
に
停
(
とゞ
)
めて、
終夜
(
しうや
)
篝火
(
かゞりび
)
を
焚
(
た
)
き、
二人
(
ふたり
)
宛
(
づゝ
)
交代
(
こうたい
)
に
眠
(
ねむ
)
る
積
(
つもり
)
であつたが、
怒
(
いか
)
り
叫
(
さけ
)
ぶ
猛獸
(
まうじう
)
の
聲
(
こゑ
)
に
妨
(
さまた
)
げられて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
いよいよ
出立
(
しゅったつ
)
の日妾に向かい、内地にては常に郷里のために目的を
妨
(
さまた
)
げられ、万事に失敗して
御身
(
おんみ
)
にまで非常の心痛をかけたりしが、今回の
行
(
こう
)
によりて、
聊
(
いささ
)
かそを
償
(
つぐな
)
い得べし。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
これがまた彼の心を他へ
誘
(
そゝの
)
かして、
幾分
(
いくぶん
)
其の製作を
妨
(
さまた
)
げてゐる。
無論
(
むろん
)
藝術家が製作に熱中してゐる場合に、些としたひつかゝり
氣懸
(
きがゝり
)
があつても他から
想像
(
さう/″\
)
されぬ位の
打撃
(
だげき
)
となる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
幸ひに
可忌
(
いまわし
)
い坊主の影は、公園の一
木
(
ぼく
)
一
草
(
そう
)
をも
妨
(
さまた
)
げず。又……人の
往来
(
ゆきか
)
ふさへ
殆
(
ほとん
)
どない。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
他人の来たりてわが権義を害するを欲せざれば、われもまた他人の権義を
妨
(
さまた
)
ぐべからず。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
あやしい運命に
妨
(
さまた
)
げられゝば妨げられる程、余計に丑松の胸は
溢
(
あふ
)
れるやうに感ぜられた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ただ
農作
(
のうさく
)
を
妨
(
さまた
)
ぐるのみにして、米の
収穫
(
しゅうかく
)
如何
(
いかん
)
は貿易上に関係なしといえども、東北地方は我国の
養蚕地
(
ようさんち
)
にして、もしもその地方が戦争のために
荒
(
あ
)
らされて生糸の
輸出
(
ゆしゅつ
)
断絶
(
だんぜつ
)
する時は
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
茂兵衛 お
妨
(
さまた
)
げして相済みません。取手へ参って、判らぬまでも捜して見ましょう。
一本刀土俵入 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
……
吾人
(
ごじん
)
結束せんとするや、彼等直ちにこれを
妨
(
さまた
)
ぐ、これを破る。我国社会運動の
遅々
(
ちち
)
として進まざる、
即
(
すなわ
)
ち此の無政府党あるに依る。実に彼等は社会主義の
仇敵
(
きゅうてき
)
なり、人類の仇敵なり。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
パリス おゝ、かりそめにも
勤行
(
ごんぎゃう
)
のお
妨
(
さまた
)
げをしてはならぬ!……ヂュリエットどの、
木曜日
(
もくえうび
)
には
朝
(
あさ
)
早
(
はや
)
うお
迎
(
むかへ
)
に
行
(
ゆ
)
きませうぜ。それまでは、おさらば。
此
(
この
)
聖
(
きよ
)
い
接吻
(
キッス
)
を
保有
(
しま
)
っておいて
下
(
くだ
)
され。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
自分は
何故
(
なぜ
)
あの時あのような心にもない意見をして長吉の望みを
妨
(
さまた
)
げたのかと後悔の念に
迫
(
せ
)
められた。蘿月はもう一度思うともなく、女に迷って親の家を追出された若い時分の事を回想した。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「お差支へのやうでございましたから、お
妨
(
さまた
)
げしたくないと存じまして。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
僕達のは相思の間柄でも浮世の義理に
妨
(
さまた
)
げられた一例だ。
若
(
も
)
しお互に理智が発達していなかったら、心中騒ぎを
仕出来
(
しでか
)
すところだったろう。僕の家と隣とは親父同志余り仲が好くなかったんだ。
妻の秘密筥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
妨
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
“妨”を含む語句
妨碍
妨害
乱妨
内妨
協議妨害
妨止
妨礙
安眠妨害
押妨
濫妨
無妨国士尋
草妨礙
言妨