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戦時
さすがに
戦時であって、
町は、いつもの
暮れとちがい、べつに
飾りもなくてさびしかったのです。それでも
歳末の
気分だけは、どこにかただよっていました。
第三十一条 本章ニ掲ケタル
条規ハ
戦時又ハ国家
事変ノ場合ニ
於テ天皇
大権ノ施行ヲ
妨クルコトナシ
同時に、
彼は、
戦時日本の
勇敢な
少年工であったのです。
急に、
彼の
足には
力が
入ったし、
両方の
腕は、
堅くなりました。
町へ
入ると、ラジオの
愛馬進軍歌がきこえてきました。