“せんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宣旨62.2%
戦時8.1%
5.4%
僉事2.7%
先師2.7%
仙次2.7%
千住2.7%
宣尼2.7%
宣示2.7%
専次2.7%
專次2.7%
詮次2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがしかも、尊氏誅伐ちゅうばつ宣旨せんじを南朝から申しうけて、公然と、義父直義ただよしあだともとなえているのである。小癪こしゃくとも何とも言いようはない。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第三十一条 本章ニ掲ケタル条規じょうき戦時せんじ又ハ国家事変じへんノ場合ニおいテ天皇大権たいけんノ施行ヲさまたクルコトナシ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
上より自在じざいをさげ、此火に酒のかんをなしあるひはちやせんじ、夜は燈火ともしびとす。さてつら/\此火を視るに、つゝをはなるゝこと一寸ばかりの上にもゆる、扇にあふげば陽火やうくわのごとくにきゆる。
天子の正朔せいさくを奉ぜず、あえて建文の年号を去って、洪武三十二年と称し、道衍どうえん帷幄いあくの謀師とし、金忠きんちゅう紀善きぜんとして機密に参ぜしめ、張玉、朱能、丘福きゅうふくを都指揮僉事せんじとし
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
北平の按察使あんさつし僉事せんじ湯宗とうそう按察使あんさつし陳瑛ちんえいが燕のこがねを受けて燕の為に謀ることをがいするあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼は言っている、——「先師せんじ古仏いわく胡蘆藤種纏胡蘆うるてんしゅてんうる。この示衆じしゅかつて古今の諸方に見聞せざるところなり。先師ひとり道示せり」(葛藤)。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
そうして十九歳より六十五年の間、時に臀肉でんにく爛壊らんえすることがあっても、緊張した坐禅の生活は絶やさなかった。道元はいう、「まのあたり先師せんじを見る、これ人に逢ふなり」(正法眼蔵行持)。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「はい、浪花なにわ表で八つ化け仙次せんじといわれている人が、なにを隠そう、わちきのだんなさんざます」
貸方かしかたからやかましく云われ、抵当物は取られ、おふくろ両人ふたり手振編笠てぶりあみがさで仕方がねえから、千住せんじへまいって小商こあきないを始めましたが、お母が長々なが/\の眼病で、とうとう眼がつぶれ、生計くらしに困り
宣尼せんじ 智 何ぞえんなる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かれらもまた乾坤二口ふたふりをひとつにせんがため! であることはあの時、交戦のすきに首領らしい老人が宣示せんじしたところによって明らかであるが、それが、怪しきことこのうえなしと言うべきは。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「大根畑の植木屋の専次せんじというのが心安くしていたそうですよ」
「大根畑の植木屋の專次せんじといふのが心安くしてゐたさうですよ」
彼は蘭軒の手定本であつたために割愛するに忍びなかつたが、此は草々筆を走らせて辞に詮次せんじなく、且首尾全からぬために字句をいたはることを要せぬのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)