“あげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アゲ
語句割合
44.3%
14.8%
10.7%
検挙5.7%
召捕4.9%
捕縛3.3%
2.5%
進上1.6%
喜捨1.6%
1.6%
1.6%
0.8%
0.8%
彼様0.8%
0.8%
檢擧0.8%
0.8%
0.8%
足揚0.8%
陸上0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜長の折柄おりからたつの物語を御馳走に饒舌しゃべりりましょう、残念なは去年ならばもう少し面白くあわれに申しあげ軽薄けいはくな京の人イヤこれは失礼
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そも〻、将門少年の日より、名籍を太政大殿に奉ずる今に十数年、相国摂政の世に、思はざりき、かゝる匪事ひじあげられんとは。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とうさんもたこあげたり、たこはなしいたりして、面白おもしろあそびました。自分じぶんつくつたたこがそんなによくあがつたのをるのもたのしみでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
朝から拘引こういんされていた給仕長の圭さんと、コックの吉公とが、夕方になって一帰店きたくを許され、これと入れかわりに電気商岩田京四郎が、検挙あげられてしまった。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「第一、江戸へ帰れば、早晩貴公も、八十三郎の連累れんるいとして、召捕あげられる。また、どの顔さげて、江戸の街を、その頭で歩けるか——」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは警察への御土産みやげで、彼奴きゃつ等を捕縛あげて下されば、僕も大助りです。用意はいいでしょうな?
いたはし胡坐あぐらいてあしおさへたなははしわら/\ママしてちより/\とひたひうへまであげてはみぎしりまはしてくつとなはうしろく。なはそのたび土間どまちる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
持っていらっしゃる方があるでしょう、左様そういう方に進上あげたらいいでしょう——なにも……
頸飾り (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
小苦面こくめいに首を傾げて聞いてゐたが、松太郎の話が終ると、『何しろハア。今年ア作が良くねえだハンテな。奈何だべなア! 神様さア喜捨あげ銭金ぜにかねが有つたら石油あぶらでも買ふべえドラ。』
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あげられぬ奪られるの云い争いの末何楼なにや獅顔火鉢しかみひばちり出さんとして朋友ともだちの仙の野郎が大失策おおしくじりをした話、五十間で地廻りをなぐったことなど、縁に引かれ図に乗ってそれからそれへと饒舌しゃべり散らすうち
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
山田より前だのあとだのとあげつらわれたり、幸田露伴の「五重の塔」や「風流仏ふうりゅうぶつ」に、ぐっと前へ出られてしまってはいたが、美妙斎の優男やさおとこに似合ぬ闘志さかんなのが
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
一度たべる樣に致てすこしにても母樣の御口に適物を調へてあげんと思へども夫さへ心の儘ならずされどもうなぎあげたらお力も付ふかと存夜業よなべに糸をくりし代にて鰻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ごく内證ないしようでお前にあげませうと云ふを城富聞より大いに喜悦よろこび夫は/\まことに有がたう御座ると云ば非人共して酒手は何程位どのくらゐおいて行のだへ全體ぜんたいやつてはならぬことだが己輩おらたち寸志こゝろざしで内證であげるだから其ことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
がくだアな、此方こつちへおで、こゝで抹香まつかうあげるんだ、これがおだうだよ。梅「へえゝこれ観音くわんおんさまで……これはなんで。近「お賽銭箱さいせんばこだ。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「アハハハ。よっぽど恐ろしかったばいなあ。もう彼様あげな目にゃ会わせん。きょうはちょっと礼言いに来た」
富「いやさ、お顔を見てはなりませんよ、かしらあげろと仰しゃった時に始めて首を上げて、殿様のお顔をしげ/″\見るのだが、粗匇ぞんざいにしてはなりませんよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「あの誘拐かどはかしなら、俺の方ぢやもう檢擧あげるばかりになつて居るんだ。滿更知らねえ顏でもない兄哥に恥をかせるでもないと思つてね」
邪悪よこしまにして慾深ければ、奉納のあげ豆腐をて足れりとせず。われから宝珠を棄てて、明神の神祠みやしろを抜け出で、穴も定めぬ野良狐となりて、彼の山に漂泊さまよひ行きつ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
昨日の晩花川戸はなかわど寄席よせ娘浄瑠璃むすめじょうるりあげられる。それから今朝になって広小路ひろこうじ芸者屋げいしゃやで女髪結かみゆいが三人まで御用になりました。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
汐干潟磯のいくりに釣る人は波打ち來れば足揚あげて避けつゝ
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
生魚さかな陸上あげるのと
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)