“あぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アグ
語句割合
33.3%
23.3%
10.0%
6.7%
飽倦6.7%
3.3%
倦飽3.3%
3.3%
3.3%
3.3%
3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ます々怪しいけれど、兎に角此の世に、此の時計の捲き方を知る人の有るは、調べあぐんで居た余の叔父に取っては非常の好都合に違い無い
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
政談月の鏡と申す外題げだいを置きまして申しあぐるお話は、宝暦ほうれき年間の町奉行で依田豐前守よだぶぜんのかみ様の御勤役中に長く掛りました裁判でありますが
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
かの電報のごとき簡易の文、約略の語、なおよく通ず、いわんや文章、談話をや。かつ英語も一語数訓のものあり。ここにその例をあぐる。
平仮名の説 (新字新仮名) / 清水卯三郎(著)
いたずらにみずからあらわしてあざけりを買うに過ぎず。すべて今の士族はその身分を落したりとて悲しむ者多けれども、落すにもあぐるにも結局物の本位を定めざるの論なり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
金次は仰山に自然木じねんぼくステッキを構え、無事に飽倦あぐめる腕を鳴して
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夢に球と球と相触れて戞々かつ/\と響く音に耳を襲われ、驚きめてかしらあぐれば其響は球の音にあらで外より余が室の戸を急がわしく打叩くにぞありける
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
上下をすべて切って廻せば、水仕みずしのお松は部屋に引込ひっこみ、無事に倦飽あぐみて、欠伸あくびむと雑巾を刺すとが一日仕事、春昼せきたりというさまなり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
われは長く机にることを好まず。神曲の大いなる二卷には、我とほ/\あぐみしが、これぞハツバス・ダアダアが禁ずるところとおもひ/\、勇を鼓して讀みとほしつ。
其外そのほか便利べんりは一々かぞあぐるにおよばざることなり。たゞ此後このゝち所謂いはゆる晦日みそかつきることあるべし。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
ここを以ちてこの二神ふたはしらのかみ、出雲の國の伊耶佐いざさ小濱をはまに降り到りて、十掬とつかの劒を拔きて浪の穗に逆に刺し立てて、その劒のさきあぐて、その大國主の神に問ひたまひしく
この時、あなたの山の方から幾箇いくつ松明たいまつが狐火のように乱れて見えた。巡査の一隊は尋ねあぐんで、今や山を降って来たのであろう。くと見るより此方こなたの人々は口々に叫んだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)