あぐ)” の例文
得られたれば此度このたび旦那だんなおほせ別家べつけでも出しつかはすべきか幸ひ天神丸の新艘卸しんざうおろしなれば其方上乘うはのりして大坂へなり又は江戸へなり勝手かつてな所で一はたあぐべしとて手元金として七百兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いたずらにみずからあらわしてあざけりを買うに過ぎず。すべて今の士族はその身分を落したりとて悲しむ者多けれども、落すにもあぐるにも結局物の本位を定めざるの論なり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)