“揚羽蝶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あげは40.0%
あげはちょう40.0%
あげはのちょう10.0%
あげはてふ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舌出人形の赤い舌を引き拔き、黒い揚羽蝶あげははねをむしりちらした心はまたリイダアの版畫の新らしい手觸てざはりを知るやうになつた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
私は一匹の揚羽蝶あげはちょうをつかまえただけで、昆虫の素ばしこさには手を焼いているから、彼の活躍の後姿を眺めながら煙草たばこをふかしているのであった。
流浪の追憶 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
揚羽蝶あげはのちょううるしの紋がはげ落ちた衣裳つづらが荷駄の背に二つばかり、小道具と木戸役らしい男が二人、そして馬の背中の荷物の間にはさまっているあだッぽい女と。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さしかざす小傘をがさに紅き揚羽蝶あげはてふ小褄とる手に雪ちりかかる
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)