揚羽蝶あげは)” の例文
舌出人形の赤い舌を引き拔き、黒い揚羽蝶あげははねをむしりちらした心はまたリイダアの版畫の新らしい手觸てざはりを知るやうになつた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ひらひらと風に吹かるる黄の揚羽蝶あげは立秋も今日は二日過ぎたり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ひらひらと風に吹かるる黄の揚羽蝶あげは立秋も今日は二日過ぎたり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
すれすれに夕紫陽花ゆふあぢさゐに来てさやる黒き揚羽蝶あげはの髭大いなる
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)