“あげは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
揚羽66.7%
揚羽蝶19.0%
上羽4.8%
擧羽4.8%
鳳蝶4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、この市井しせゐの一些事さじらしい『揚羽あげはのお艶』の噂が、飛んだ凄まじい事件に發展しやうとは、錢形平次も思ひ及ばぬことだつたに違ひありません。
ひらひらと風に吹かるる黄の揚羽蝶あげは立秋も今日は二日過ぎたり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
翁はそれから先の上羽あげは前の下曲くせの文句の半枚余りを「ムニャムニャムニャ」と一気に飛ばして、「思い続けて行く程に——イヨー。ホオ」とハッキリ仕手の謡を誘い出すのが通例であった。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
月朧つきおぼろ擧羽あげはうみ
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
鳳蝶あげはならおしまいだったろう。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)