“烏羽揚羽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からすはあげは66.7%
うばあげは33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白くして小さきは多分白蝶と呼ぶもので、黒くして大きなるは烏羽揚羽からすはあげはでありましょう。この二つだけが提灯のまわりで狂います。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
博士はかせは、一くるまあとへのこらるゝさうです。紅立羽あかたては烏羽揚羽からすはあげはしろからして、おつにんてふ就中なかんづく、(小紫こむらさき)などといふのが周囲まはりについてゐますから、一寸ちよつとやまからさうにもありませんな。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ただ、あの烏羽揚羽うばあげはのような物が、ひらひら飛び立ったように見えたそうですが、それは事によると、地をかすめた蝙蝠こうもりだったかも知れますまい。
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
烏羽揚羽うばあげはと云うのでしょう。黒いはねの上に気味悪く、青い光沢がかかった蝶なのです。
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)