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飛揚
読み方 | 割合 |
ひよう | 62.5% |
ひやう | 25.0% |
とびあが | 12.5% |
また小なれば、頭を埋め、爪をひそめ、
深淵にさざ波さえ立てぬ。その昇るや、大宇宙を
飛揚し、そのひそむや、百年
淵のそこにもいる。
斯く爲しつつ空中の鳥を目掛けて
投げる時は、
網を以て之を
覆ふと同樣、翼を
抑へ体を
締め
付け鳥をして
飛揚する事を得ざらしむ。
何でも
襖障子一面に葦と
雁とを
描き、所々に
鴈が
羽叩して水を
飛揚つてゐるのを
配つた上、天井には
雁の飛ぶのを下から見上げた姿に、
鴈の腹と翼の裏を
描いて
居つたといふので名高かつた。