“飛揚(ひやう)” の例文
斯く爲しつつ空中の鳥を目掛けて投(な)げる時は、網(あみ)を以て之を覆(おほ)ふと同樣、翼を抑(おさ)へ体を締(し)め付(つ)け鳥をして飛揚(ひやう)する事を得ざらしむ。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
其(その)輕氣球(けいきゝゆう)を飛揚(ひやう)して、誰(だれ)か一二名(めい)、印度(インド)のコロンボ市(し)か其他(そのた)の大陸地方(たいりくちほう)の都邑(とゆう)に達(たつ)し、其處(そこ)で、電光艇(でんくわうてい)が要(えう)する十二種(しゆ)の藥液(やくえき)を買整(かひとゝの)へ
恐(おそ)る/\搖籃(ゆれかご)から半身(はんしん)を現(あら)はして下界(げかい)を見(み)ると、今(いま)は何處(いづこ)の空(そら)に吹流(ふきなが)されたものやら、西(にし)も東(ひがし)も方角(ほうがく)さへ分(わか)らぬ程(ほど)だが、身(み)は矢張(やはり)渺々(べう/\)たる大海原(おほうなばら)の天空(てんくう)に飛揚(ひやう)して居(を)るのであつた。
後檣縱帆架(ガーフ)に飜(ひるがへ)る旗(はた)は、まだ朦乎(ぼんやり)として、何國(いづこ)の軍艦(ぐんかん)とも分(わか)らぬが、今(いま)や、團々(だん/\)たる黒煙(こくゑん)を吐(は)きつゝ、波(なみ)を蹴立(けた)てゝ吾(わ)が輕氣球(けいきゝゆう)の飛揚(ひやう)せる方角(ほうがく)へ進航(しんかう)して來(く)るのであつた。此時(このとき)私(わたくし)は急(きふ)に一策(いつさく)を案(あん)じた。