“一策”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっさく40.0%
いつさく20.0%
いちさく20.0%
ひとむち20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出して見るのも一策いっさくだろう。しかし、そうして集まって来た青年たちは、気の毒なことになるね。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
いまこの厄難やくなんさいして、吾等われらみちたゞ二つある、その一つは、何事なにごと天運てんうんあきらめて、電光艇でんくわうていともこの孤島はなれじま朽果くちはてること——しかしそれは何人なんぴとのぞところではありますまい——一策いつさくほかでも
一策いちさくとは。』と一同いちどうかほげた。
少女は伸びあがりて、「御者、酒手さかては取らすべし。れ。一策ひとむち加へよ、今一策。」と叫びて、右手めてに巨勢がうなじいだき、おのれはうなじをそらせて仰視あおぎみたり。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)