“鴈”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
がん55.6%
かり44.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初茸、松茸、椎茸、木くらげ、白茸、がん茸、ぬめり茸、霜降り茸、獅子茸、鼠茸、皮剥ぎ茸、米松露、麦松露なぞいうきのこ連中がある夜集まって、談話会を始めました。
きのこ会議 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
富豪のうえに女がその地方きっての美人であったから、豪家の少年達は争うてがん結納ゆいのうを持ちこんで婿になろうとしたが、どれもこれも女の父親の気にいらなかった。
阿宝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
灰でもよいからとてざるに盛って帰り、沼にあるがんに向って、「鴈の眼さ灰入れ」と連呼してその灰を蒔くと、たちまち鴈の眼に入ってこれをたおし、爺拾い帰って汁にして食う。
この代官が延徳元年に上洛した時には、柳二荷、がん、干鯛、黒塩三十桶、刀一腰(助包)持参に及んだから、実隆はこれに対面し、かつその返礼として、以前義尚将軍から鉤りの里で拝領した太刀一腰を遣わしたとある。
○ がん代見立しろみたて
其音そのおとかり鳴聲なきごゑによくてゐるのを二人ふたりとも面白おもしろがつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
往時むかしあるところに狩野永徳のいた空飛ぶかりといふのがあつた。
かりゆくかたや白子しろこ若松 翁
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
まじるゆふべかりこゑ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
何でも襖障子ふすましやうじ一面に葦とかりとをき、所々にかり羽叩はばたきして水を飛揚とびあがつてゐるのをあしらつた上、天井にはかりの飛ぶのを下から見上げた姿に、かりの腹と翼の裏をいてつたといふので名高かつた。