“鴈治郎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんじろう88.2%
がんぢらう11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幼少の頃父に連れられて興行毎に鴈治郎がんじろうを見に行った自分の身に引き比べなどして、そんなことを考えていたのであったが、新聞で見ると
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「僕は芝居へでも活動へでも行く。職業柄却って世俗に遠ざからないように努めている。南座みなみざには今鴈治郎がんじろうが来ているよ」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
尾崎法相の生活は西園寺陶庵侯のそれと比べて技巧がいかにもわざとらしい。中村鴈治郎がんぢらうの生活は片岡仁左衛門にざゑもんや市村羽左衛門うざゑもんのそれと並べてみると、技巧が著しく目に立つ。
若し夢を求めることをロマン主義と呼ぶとすれば、近松も亦ロマン主義者であらう。しかし又一面にはやはりたくましい写実主義者である。「小春治兵衛」の河内屋かはちやから鴈治郎がんぢらうの姿を抹殺せよ。