“河魚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわうお75.0%
かはうを25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水に住むと言えば、この人に親しみのあるのは、池に飼うこいか、王滝川まで上って来る河魚かわうおぐらいに限られている。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
人の気配もせぬので、のぞいて見るとすみっこの青くいたサイダー瓶の棚の前に、鱗光りんこう河魚かわうおの精のようなおやじが一人、しょぼんと坐っていた。ぼうと立つのは水気すいきである。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
其音そのおとかり鳴聲なきごゑによくてゐるのを二人ふたりとも面白おもしろがつた。あるときは、平八茶屋へいはちぢややまで出掛でかけてつて、そこに一日いちにちてゐた。さうして不味まづ河魚かはうをくししたのを、かみさんにかしてさけんだ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)