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鴈
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かり
ふりがな文庫
“
鴈
(
かり
)” の例文
何でも
襖障子
(
ふすましやうじ
)
一面に葦と
雁
(
かり
)
とを
描
(
か
)
き、所々に
鴈
(
かり
)
が
羽叩
(
はばたき
)
して水を
飛揚
(
とびあが
)
つてゐるのを
配
(
あしら
)
つた上、天井には
雁
(
かり
)
の飛ぶのを下から見上げた姿に、
鴈
(
かり
)
の腹と翼の裏を
描
(
か
)
いて
居
(
を
)
つたといふので名高かつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
其音
(
そのおと
)
が
鴈
(
かり
)
の
鳴聲
(
なきごゑ
)
によく
似
(
に
)
てゐるのを
二人
(
ふたり
)
とも
面白
(
おもしろ
)
がつた。ある
時
(
とき
)
は、
平八茶屋
(
へいはちぢやや
)
迄
(
まで
)
出掛
(
でか
)
けて
行
(
い
)
つて、そこに
一日
(
いちにち
)
寐
(
ね
)
てゐた。さうして
不味
(
まづ
)
い
河魚
(
かはうを
)
の
串
(
くし
)
に
刺
(
さ
)
したのを、かみさんに
燒
(
や
)
かして
酒
(
さけ
)
を
呑
(
の
)
んだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
鴈
(
かり
)
ゆくかたや
白子
(
しろこ
)
若松 翁
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
まじる
夕
(
ゆふべ
)
の
鴈
(
かり
)
の
聲
(
こゑ
)
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
竹内栖鳳氏は東本願寺の天井に、
天人飛行
(
てんにんひぎやう
)
の絵を
画
(
か
)
く約束で、もう幾年といふもの考へ込んでゐるが、まだ一向に出来上らない。
往時
(
むかし
)
ある
処
(
ところ
)
に狩野永徳の
描
(
か
)
いた空飛ぶ
鴈
(
かり
)
の
間
(
ま
)
といふのがあつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
鴈
漢検準1級
部首:⿃
15画
“鴈”を含む語句
鴈治郎
鴈次郎
中村鴈治郎
川鴈
歸鴈
落鴈
鴈投火箸
鴈鍋
鴈首