“飽倦(あぐ)” の例文
杖(つえ)柱とも思う同伴(つれ)の若いものに別れると、六十の迷児(まいご)になって、もし、この辺に棚からぶら下がったような宿屋はござりませんかと、賑(にぎや)かな町の中を独りとぼとぼと尋ね飽倦(あぐ)んで、もう落胆(がっかり)しやした
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
金次は仰山に自然木(じねんぼく)の杖(ステッキ)を構え、無事に飽倦(あぐ)める腕を鳴して
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)