“飽食”の読み方と例文
読み方割合
ほうしょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今は主君と先祖の恩恵にて飽食ほうしょく暖衣だんいし、妻子におごり家人をせめつかい、栄耀えいようにくらし、槍刀はさびもぬぐわず、具足ぐそくは土用干に一度見るばかり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
しかし、仮に、老人の意見を認めるとすれば、飽食ほうしょくの、満ち足りた幸福の絶頂で、うつらうつらしているのだと、考えて考えられぬこともない。
キャラコさん:10 馬と老人 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
未来の妻は前にあり、天下の美味は飽食ほうしょくせり、この上は早く婚礼談にても持上らずやと自分の口より言出しかねて話頭の自らその事に向かん事を待っている。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)