“飽々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あきあき80.0%
あき/\20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「誰が、ベソなんか掻くもんかい。——おらはもう、茶わん屋奉公など飽々あきあきだ。こんどは侍屋敷へ行って、侍奉公をするんだよだ!」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いま、あなたと對ひ合つてゐると夫とは飽々あきあきしてゐたことが、あたらしく體内をべつの作用を起してくるのを覺えるんです。
はるあはれ (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
曙色あけぼのいろに松竹梅を總縫した小袖、町風に髮を結ひ上げた風情は、長局ながつぼね風俗に飽々あき/\した家光の眼には、どんなに美しいものにうつつたでせう。
「では皆さんお休みなさい。」と彼は、私たちと一緒にゐるのに飽々あき/\して追ひ出してしまひたいのだと云ふやうに入口の方に手を動かして云つた。