“長局”の読み方と例文
読み方割合
ながつぼね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曙色あけぼのいろに松竹梅を總縫した小袖、町風に髮を結ひ上げた風情は、長局ながつぼね風俗に飽々あき/\した家光の眼には、どんなに美しいものにうつつたでせう。
長局ながつぼねの女たちが取沙汰の種となったのはその影ではありますまいか。そうとすれば、妖鬼すなわち、徳川万太郎と相良金吾さがらきんごであります。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長局ながつぼねを専門にかせいだ鼠小僧といったような白徒しれものがあって——昨晩、この長局をおかしたとすれば、それは一枚や二枚の番附ではすむまい。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)