“長靴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ながぐつ90.5%
ちょうか7.1%
サパキー2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北氷洋の白熊は結局、カメラも鉄砲もなわも鎖もウインチも長靴ながぐつも持っていなかったために殺され生け捕られたに過ぎないように思われる。
空想日録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「どこかふくの下にでもまぎれこんではおらんかな、え? ひょっとしたら、長靴ながぐつの中にナイフがちてるかも知れんぞ、え?」
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
おじさんがひょいとまたをひろげると、おじさんの長靴ながぐつうしろ昨夜ゆうべの雨蛙がんやりした眼をしてきょとんとしています。
(新字新仮名) / 林芙美子(著)
着物はまるで厚い壁のくらゐ着込み、馬油を塗つた長靴ながぐつをはきトランクにまで寒さでひびが入らないやうに馬油を塗つてみんなほう/\してゐました。
氷河鼠の毛皮 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
黒猫はさう言つたかと思ふと、すぐどこへか行つて、長い外套ぐわいたうと、長靴ながぐつと、三味線さみせん竿さをの短かいのとをもつて来ました。
幸坊の猫と鶏 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
血色のいい、若い教官はピンと身をそりかえらすような姿勢で、ピカピカの長靴ちょうかすねはゴムのようにはずんでいた。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
仁丹じんたんの広告の如く、われとわが足音を高くする目的のために長靴ちょうかかかとにこっそり鉛をつめて歩くたぐいの伍長あがりの山師としか思われず、私は、この事は、大戦中にも友人たちに言いふらして、そんな事からも
返事 (新字新仮名) / 太宰治(著)
平木中佐は、片足ぬいでいた長靴ちょうかを、もう一度はいた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
その言葉に耳を傾けさせようとするなら、先ず引例を彼等の脚にはいている長靴サパキーにとれ。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)