“兵隊長靴”の読み方と例文
読み方割合
へいたいながぐつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行く手に黒ずんで見えるにれの切り株の所まで腰から下まで雪にまみれてたどり着くと、君はそれに兵隊長靴へいたいながぐつを打ちつけて足の雪を払い落としながらたたずむ。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
溝泥どぶどろをこね返したような雪道はだんだんきれいになって行って、地面に近い所が水になってしまった積雪の中に、君の古い兵隊長靴へいたいながぐつはややともするとすぽりすぽりと踏み込んだ。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)