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『はるあはれ』
ふりがな文庫
『
はるあはれ
(
はるあわれ
)
』
むかし男がゐた。むかしと云つても、五年前もむかしなら、十年前の事もむかしであつた。その男はうたを作り、それを紙に書いて市で賣つてたつきの代にかへてゐた。うたは大してうまくなかつたが、依頼者は悉く女達であつたからどうやらそのまま通つて、毎日一 …
著者
室生犀星
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新潮」1961(昭和36)年7月1日
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約38分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
淫
(
みだり
)
芳
(
かぐ
)
暖
(
ぬく
)
卓布
(
テーブルかけ
)
彼
(
あ
)
粧
(
つく
)
蹲踞
(
しやが
)
彩
(
いろ
)
搜
(
さぐ
)
代
(
しろ
)
女
(
ひと
)
洞窟
(
どうくつ
)
隅
(
すみ
)
鏡被
(
かがみおほ
)
面變
(
おもがは
)
飽々
(
あきあき
)
鱸
(
すずき
)
理由
(
わけ
)
涯
(
はて
)
幕帷
(
カーテン
)
嚔
(
くさめ
)
列
(
なら
)
偸
(
ぬす
)