“飽倦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぐ66.7%
あぐね33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つえ柱とも思う同伴つれの若いものに別れると、六十の迷児まいごになって、もし、この辺に棚からぶら下がったような宿屋はござりませんかと、にぎやかな町の中を独りとぼとぼと尋ね飽倦あぐんで、もう落胆がっかりしやした
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
金次は仰山に自然木じねんぼくステッキを構え、無事に飽倦あぐめる腕を鳴して
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
抜けつくぐりつ、こやの軽いのにゃ飽倦あぐねッちゃって、二人とも大汗になって、トド打掴ふんづかまえ、掛けたのを外しにかかると、俯向あおむけに倒れながら、まだ抵抗てむかう気だ。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)