“水仕”の読み方と例文
読み方割合
みずし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠い疎林そりんの方から、飛鳥のような迅さの物が大庭をぎって、客殿の北端れにある水仕みずしたちの下屋しもやの軒下へさっと隠れこんだようだった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上下をすべて切って廻せば、水仕みずしのお松は部屋に引込ひっこみ、無事に倦飽あぐみて、欠伸あくびむと雑巾を刺すとが一日仕事、春昼せきたりというさまなり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「寂光院の水仕みずしをつとめておりましたが、なにしろ、お腹がすきましてねえ、あなた」
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)