“下屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しもや61.5%
げや26.9%
したや11.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠い疎林そりんの方から、飛鳥のような迅さの物が大庭をぎって、客殿の北端れにある水仕みずしたちの下屋しもやの軒下へさっと隠れこんだようだった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宿やどと、宿やどで、川底かはそこいはゑぐつたかたちで、緑青ろくしやうゆき覆輪ふくりんした急流きふりうは、さつ白雲はくうんそらいて、下屋げやづくりのひさしまれる。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
開塾後かいじゅくごは、食事は朝昼晩、塾生といっしょに本館でとることになっていたので、台所は四畳半の縁先えんさき下屋したやをおろして当分間に合わせることになっていた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)