“げや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下屋77.8%
下野22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天保元年に、京都に地震があり、ほうぼうの築地ついじ下屋げやが倒壊したが、その修理もまだできていない。公卿の館も堂上の邸も、おどろしいばかりに荒れはて、人間の住居とも思われない。
奥の海 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
風の暴頻あれしき響動どよみに紛れて、寝耳にこれを聞着ききつくる者も無かりければ、誰一人いでさわがざる間に、火は烈々めらめら下屋げやきて、くりやの燃立つ底より一声叫喚きようかんせるはたれ、狂女は嘻々ききとして高く笑ひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いよいよ武田先生下野げや、なお、吉村は江戸薩摩屋敷などにも出入している。
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
(早口に)市川・朝比奈などの走狗、書院番士にいた例の吉村の軍之進なあ、小策士め、彼奴などが中心になって策謀の結果、いよいよ武田先生下野げや、尚、吉村は江戸薩摩屋敷などにも出入している。
斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
武田先生下野げやか。吉村と甚伍左……。
斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
武田先生下野げやか。吉村と甚伍左……。
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)