“しもつけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下野94.4%
下野国2.8%
下毛野1.4%
繍線菊1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前社長楠本正敏男は新たに下野しもつけの実業家福田英助君に社を譲り渡してしまった、これは主筆田川大吉郎氏が洋行中のことであった。
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「さらば、下野国しもつけからの鎌倉街道は、ほぼ一と筋、さっそくですが、これよりお迎えにてまいりまする」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、さきのおととし、鳥羽とばいんと、待賢門院たいけんもんいんさまも、お臨みで、神泉苑しんせんえんの競べ馬に、下毛野しもつけの兼近が、見事な勝をとったのも、たしか、四白の鹿毛かげであったわ
わざわざ御車みくるまをおむけになったのも、能登のと加賀かが出雲いずも伯耆ほうき伊予いよ播磨はりま下毛野しもつけ武蔵むさしなどの御料の牧の若駒どもが、加茂の五月をまえに、ぞくぞく都へひかれて来たので
池の周囲には繍線菊しもつけが多く、いまだに名残なごりの花をつけている。ここからうつぎやくましでの林を分け、数町下ると、そこに明暦めいれき三年の爆裂孔で、熔岩トンネルを形作っている鳩穴はとあながある。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)