“神泉苑”の読み方と例文
読み方割合
しんせんえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして帰路、神泉苑しんせんえんの御所に大塔ノ宮をおたずねして、そこでは御酒をたまわり、すべてこの一日は、彼の最良の日らしくみえた。
元より中には『あの建札も誰かの悪戯いたずらであろう。』など申すものもございましたが、折から京では神泉苑しんせんえんの竜が天上致したなどと申す評判もございましたので
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
小野小町は神泉苑しんせんえんで雨を祈った。自分に誠の心があらば神も仏もかならず納受のうじゅさせらるるに相違ないと彼女は言った。なるほどそんな道理もあろうと忠通も思った。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)