“納受”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のうじゅ42.9%
なふじゆ28.6%
きこしめ14.3%
のうじゆ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは義貞が、いていた黄金こがねづくりの太刀を海中に投じて、龍神に祈念をこめたところ、彼の忠烈を龍神も納受のうじゅましまし
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神明かの男が実心まごゝろあはれみ、人々のいのりをも納受なふじゆまし/\けん、かの娘目のさめたるがごとくおきあがり母をよびければ、みな奇異きゐのおもひをなし、むすめのそばにあつまりていかに/\といふ。
はや納受きこしめして、禍事咎祟あしきこととがたたりはあらじものをと、祓ひ給ひ清め給ふ由を、八百万神やほよろづのかみたち、もろともに聞し召せと申す——
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かかるうちにも心にちとゆるみあれば、煌々こうこう耀かがやわたれる御燈みあかしかげにはかくらみ行きて、天尊てんそん御像みかたちおぼろ消失きえうせなんと吾目わがめに見ゆるは、納受のうじゆの恵にれ、擁護おうごの綱も切れ果つるやと
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)