“きこしめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
聞召60.0%
聞食20.0%
召食6.7%
納受6.7%
聴召6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これなりとは聞召きこしめしたりけれど、いきおい既に定まりて、削奪の議を取る者のみ充満みちみちたりければ、高巍こうぎの説も用いられてみぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
されば此由太閤相国聞食きこしめし、あるまじき事の振舞かな(中略)とて、愈〻御憤り深く思召しければ、様々に頼りて、御様おんさま変へ、命ばかりをと申させ給へども、御許なきとぞ聞えし
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
丁度紅葉もみじも色づきます秋のことでげすが、軍艦が五艘ごそうも碇泊いたし宿しゅくは大層な賑いで、夜になると貸座敷近辺はまるで水兵さんでうまるような塩梅、いずれも一杯召食きこしめしていらっしゃる
はや納受きこしめして、禍事咎祟あしきこととがたたりはあらじものをと、祓ひ給ひ清め給ふ由を、八百万神やほよろづのかみたち、もろともに聞し召せと申す——
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
天皇は、百済王の上表を聴召きこしめして、諸臣に勅して、仏教信仰の可否をはかり給うた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)