“嘻々”の読み方と例文
読み方割合
きき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとより雛のお客のもてなしは、かしずく女たちがすべてするのであったが、秀吉は彼女たちが嘻々ききとして離れないほどよろこんで見せた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵士が笑って、銃剣じゅうけんさきで蛇をつっかけて、堤外ていがいほうり出した。無事にこの関所せきしょも越して、彼は母と姉と嘻々ききとして堤を歩んだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
レオンハルトは今や嘻々ききとして、自分の聖なる棲木とまりぎの上から見おろした世界の美と調和とを述べたてていた。