“戞々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かつかつ86.8%
かつ/\7.9%
かっかつ2.6%
カツカツ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
としんみり言って、一両の褒美をつかわし、ひらりと馬に乗り、戞々かつかつと立ち去ったが、人足たちは後を見送り、馬鹿な人だと言った。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
急に、皆が静かになつたかと思ふと、戞々かつ/\たる馬蹄の響がして、霊柩を載せた馬車が遺族達に守られて、斎場へ近づいて来るのだつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
急に、皆が静かになったかと思うと、戞々かっかつたる馬蹄ばていの響がして、霊柩れいきゅうを載せた馬車が遺族達に守られて、斎場へ近づいて来るのだった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
つく杖の音が戞々カツカツとする。この太い桜の杖で今人をなぐって来たんだ。
小さき良心:断片 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)