“霊柩”の読み方と例文
読み方割合
れいきゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
急に、皆が静かになったかと思うと、戞々かっかつたる馬蹄ばていの響がして、霊柩れいきゅうを載せた馬車が遺族達に守られて、斎場へ近づいて来るのだった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
二月二十日は世に大御所と称せられた徳川家斉いえなり霊柩れいきゅう東叡山とうえいざんに葬送せられた当日である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
永安宮中、なげきかなしむ声のうちに、孔明はやがてその霊柩れいきゅうを奉じて、成都へかえった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)