“霊柩車”の読み方と例文
読み方割合
れいきゅうしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、霊柩車れいきゅうしゃが来る。続いて、一般の会葬者が、ぽつぽつ来はじめた。休所の方を見ると、人影がだいぶんふえて、その中に小宮こみやさんや野上のがみさんの顔が見える。
葬儀記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
びしい露地の明るさの果て、本郷の家並が曲りくねって連なり、戸毎に日章旗がひらひらとはためいている。祝祭日なのである。日の光さす道を曲りながら、霊柩車れいきゅうしゃは既に粛々しゅくしゅくと動き出した。
風宴 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)