“戞矢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かっし33.3%
かつ33.3%
かつし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
虹汀さらば詮方せんかたなしと、竹の杖を左手ゆんでに取り、空拳を舞はして真先まっさきかけし一人のやいばを奪ひ、続いてかゝる白刃を払ひ落し、群がり落つる毬棒いがぼう刺叉さすまた戞矢かっし/\と斬落して
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
腕におぼえの直江志津を抜き放ち、眼の前なる青竹の矢来を戞矢かつ々々と斬り払ひて警固のたゞ中に躍り込み
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
群がり立つたる槍襖やりぶすま戞矢かつし々々と斬り払ひ、手向ふ捕手とりて役人を当るに任せてなぐり斬り、或は海へひ込み、又は竹矢来やらいへ突込みつゝ、海水をあけに染めて闘へば
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)