“真先”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞先
読み方割合
まっさき84.8%
まつさき7.6%
まっさ4.3%
まさき1.1%
まツさき1.1%
マツサキ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真先まっさきに来たのは白い革の旅行鞄トランクで、それがあちこちり剥けているところは、旅に出たのは今度が初めてではないぞといわんばかりだ。
ときに、真先まつさきに、一朶いちださくら靉靆あいたいとして、かすみなか朦朧もうろうたるひかりはなつて、山懐やまふところなびくのが、翌方あけがた明星みやうじやうるやう、巌陰いはかげさつうつつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ノズドゥリョフもそういう奇妙な料簡の持主であった。誰か特に彼と親しくなる者があると、真先まっさきに彼はその男に恥をかかせる。
真先まさきにはむかしながらの巻毛の大仮髪おおかずらをかぶりたる舎人とねり二人、ひきつづいて王妃両陛下、ザックセン、マイニンゲンのよつぎの君夫婦、ワイマル、ショオンベルヒの両公子
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わし真先まツさき出会でツくわしたときかさかぶつて竹杖たけづゑいたまゝはツといきいてひざつてすわつたて。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
池蔵ハ此頃八度の戦ダン〻軍功もこれあり、此頃長州ニては遊撃軍イウゲキグン参謀サンボヲ(はかりごとにあづかる人)と申ものニなり、其勇気ありて諸軍をはげまし候事故、もの見のヤクをかね一軍四百人の真先マツサキニ進ミて