“竹杖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけづえ50.0%
たけづゑ25.0%
ちくじょう16.7%
ちくぢやう8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尻切しりきれ草履突かけて竹杖たけづえにすがって行く婆さんのうしろから、くわをかついだ四十男の久さんが、婆さんの白髪を引張ったりイタズラをして甘えた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
此噺このはなし日外いつぞやしも日待ひまちとき開始ひらきはじめしより、いざや一くわいもよほさんと、四方赤良大人よものあからうし朱楽管江大人あけらくわんかううし鹿都辺真顔しかつべまがほ大屋おほや裏住うらずみ竹杖たけづゑ為軽すがる、つむりの光、宿屋やどや飯盛めしもりを始めとして
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
虹汀これを見て莞爾にっこりと打ち笑みつ。如何に喜三郎ぬし。早やさとり給ひしか。弥陀みだの利剣とは此の竹杖ちくじょうの心ぞ。不動の繋縛けばくとは此の親切の呼吸ぞや。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
村巷を辿れば、かしこに此処に群童の幾集団ありて、竹杖ちくぢやうを剣に擬し日章の旗を振り声を合せて「万歳」を連呼せり。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)