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竹杖
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たけづえ
ふりがな文庫
“
竹杖
(
たけづえ
)” の例文
尻切
(
しりきれ
)
草履突かけて
竹杖
(
たけづえ
)
にすがって行く婆さんの
背
(
うしろ
)
から、
鍬
(
くわ
)
をかついだ四十男の久さんが、婆さんの白髪を引張ったりイタズラをして甘えた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
が、ともかくもまずおれと一しょに、峨眉山の奥へ来て見るが
好
(
い
)
い。おお、
幸
(
さいわい
)
、ここに
竹杖
(
たけづえ
)
が一本落ちている。では早速これへ乗って、一飛びに空を渡るとしよう
杜子春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
笠
被
(
き
)
た
馬士
(
まご
)
が
轡頭
(
くつわ
)
をしっかと取って、(やあ、黒よ、観音様念じるだ。しっかりよ。)と云うのを聞いて、雲を
漕
(
こ
)
ぐ
櫂
(
かい
)
かと
危
(
あやぶ
)
む
竹杖
(
たけづえ
)
を宙に取って、
真俯伏
(
まうつぶし
)
になって
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
僧は
菅笠
(
すげがさ
)
を
著
(
き
)
て
竹杖
(
たけづえ
)
をついていた。緑樹の色が
薄
(
うっ
)
すらとその
白衣
(
びゃくい
)
を染めて見せた。
岩魚の怪
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
そうですわたしも
竹杖
(
たけづえ
)
仕込みの刀を、ひっこ抜いて構えたのです。
怪しの者
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
私
(
わし
)
は
真先
(
まっさき
)
に
出会
(
でっくわ
)
した時は
笠
(
かさ
)
を
被
(
かぶ
)
って
竹杖
(
たけづえ
)
を突いたまま、はッと息を引いて
膝
(
ひざ
)
を折って
坐
(
すわ
)
ったて。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
奇麗に
平
(
なら
)
した畑は
一条
(
ひとすじ
)
一条丁寧に
尺竹
(
しゃくだけ
)
をあて、縄ずりして、真直ぐに西から東へ
畝
(
うね
)
を立て、堆肥を置いて土をかけ、七蔵が種を
振
(
ふ
)
れば、赤児を負った若いかみさんが
竹杖
(
たけづえ
)
ついて
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
竹
常用漢字
小1
部首:⽵
6画
杖
漢検準1級
部首:⽊
7画
“竹”で始まる語句
竹
竹藪
竹刀
竹竿
竹箒
竹生島
竹馬
竹籠
竹箆
竹林