岩魚の怪いわなのかい
村の男は手ごろの河原石を持って岩の凹みの上で、剥いだ生樹の皮をびしゃびしゃと潰していた。その傍にはまだ五六人の仲間がいて潰した皮粕を円めて笊の中へ入れたり、散らばっている樹の皮を集めてその手許に置いてやったりした。 そこは木曾の御嶽つづきの …
作品に特徴的な語句
さき つと あかり うっ しも 何人たれ ぴき じぶん 三個みっつ 上流かわかみ 如何いかが さま うしろ 白衣びゃくい わし あご どり 嘲笑あざわら たいら 年少としした のち にな 数多たくさん 桮棬わげもの 玄米げんまい 真紅しんく しゃが くだ うお 麻布あさぬの 一箸ひとはし 今朝けさ 仰向あおむ まないた 俯向うつむ そば まる くぼ しょう ひる 半死はんし いや 咽喉のど あざけ おど ささや 四方あたり 団子だんご むく わか 如何いか うち 尻尾しっぽ 山塊さんかい 山女やまめ 山椒さんしょう 山路やまみち 岩魚いわな 幾分いくぶん 庖丁ほうちょう あと 御嶽おんたけ 微暗うすぐら いただ 手端てさき 手許てもと ひろ てのひら つま とき ななめ 昨日きのう 昼飯ひるめし 木曾きそ つえ 松明たいまつ しきみ 殺生せっしょう 法衣ころも ふち つぶ よど