“巌陰”のいろいろな読み方と例文
旧字:巖陰
読み方割合
いはかげ50.0%
いわかげ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ときに、真先まつさきに、一朶いちださくら靉靆あいたいとして、かすみなか朦朧もうろうたるひかりはなつて、山懐やまふところなびくのが、翌方あけがた明星みやうじやうるやう、巌陰いはかげさつうつつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
巌陰いはかげわれは生れけり
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
宝の山を暗まぎれ、首領かしらの隠家に泳がそうと、しぶきのかかる巌陰いわかげづかを掴んで、白髪しらがを乱して控えたのは、崖の小屋の総六で、これが明方名告なのって出た。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もう三人の人買ひとかい背後うしろ巌陰いわかげにかくれている時であったよ
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)