巌陰いはかげ)” の例文
旧字:巖陰
ときに、真先まつさきに、一朶いちださくら靉靆あいたいとして、かすみなか朦朧もうろうたるひかりはなつて、山懐やまふところなびくのが、翌方あけがた明星みやうじやうるやう、巌陰いはかげさつうつつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
巌陰いはかげわれは生れけり
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)