“まつさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マツサキ
語句割合
眞先37.5%
真先29.2%
最先12.5%
眞前8.3%
眞青4.2%
真前4.2%
真崎4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ起上おきあがつて聲限こゑかぎりにさけび、さうしてこゝより拔出ぬけいでて、ニキタを眞先まつさきに、ハヾトフ、會計くわいけい代診だいしん鏖殺みなごろしにして、自分じぶんつゞいて自殺じさつしてしまはうとおもふた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
先刻さつき膳を運ぶ時、目八分に捧げて、真先まつさきに入つて来て、座敷の中央へ突立つた儘、「マア怎うしよう、私は。」と、仰山に驚いた姿態しなを作つたであつた。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
京二にも話して聴かせては、二人で中に出てくる昆虫を集めてをります。最先まつさきに——スクラブサクレ、あの剽軽者はこの辺りには沢山をりまして、村人はこうらと称んで大変嫌つてゐます。
〔婦人手紙範例文〕 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
はじめて鸚鵡あうむ見返みかへして、言葉ことばよ、言葉ことばよ!日本につぽん、と眞前まつさきひましたとさ。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
眞青まつさきつておこるよ、にゑかんだからね、あかくはならない、れともわらふかしら、わらはれてもかまはない、おほきくつて看板かんばんたらいな、おまへやかへ、やのやうなかほだものとうらめるもをかしく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
親類しんるゐ一人いちにん、インバネスををとこ真前まつさきつて、みなぞろ/\とかへつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
例へば芝愛宕下しばあたごしたなる青松寺せいしようじの前を流れる下水を昔から桜川さくらがはと呼び又今日こんにちでは全く埋尽うづめつくされた神田鍛冶町かんだかぢちやうの下水を逢初川あひそめがは橋場総泉寺はしばそうせんじの裏手から真崎まつさきへ出る溝川みぞかは思川おもひがは
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)