“真前”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞前
読み方割合
まっさき38.9%
まんまえ38.9%
まんまへ5.6%
まつさき5.6%
ままえ5.6%
マサキ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人待石にやすんだ時、道中の慰みに、おのおの一芸をつかまつろうと申合す。と、鮹が真前まっさきにちょろちょろと松の木の天辺てっぺんって、脚をぶらりと
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
敏捷すばやい事……たちま雪崩なだれ込む乗客の真前まんまえに大手を振って、ふわふわと入って来たのは、巾着きんちゃくひだの青い帽子を仰向あおむけにかぶった、膝切ひざきりの洋服扮装いでたちの女で
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
丁度美禰子とよし子のすはつてゐる真前まんまへの所へた。低い柵の向側からくびを婦人席のなかばして、何か云つてゐる。美禰子は立つた。野々宮さんの所迄あるいて行く。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
親類しんるゐ一人いちにん、インバネスををとこ真前まつさきつて、みなぞろ/\とかへつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
マメエダレはすなわち真前ままえだれである。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
キミシコの御楯といふ物は、如此カヽる物ぞと進め。真前マサキに——小木捨九郎主に
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)