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真前
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まっさき
ふりがな文庫
“
真前
(
まっさき
)” の例文
旧字:
眞前
人待石に
憩
(
やす
)
んだ時、道中の慰みに、おのおの一芸を
仕
(
つかまつ
)
ろうと申合す。と、鮹が
真前
(
まっさき
)
にちょろちょろと松の木の
天辺
(
てっぺん
)
へ
這
(
は
)
って、脚をぶらりと
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
謂
(
いわれ
)
は何かこれにこそと、七兵衛はその時から
怪
(
あやし
)
んで今も
真前
(
まっさき
)
に目を着けたが、まさかにこれが死神で、菊枝を水に導いたものとは思わなかったであろう。
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
すでに前にも言ったように、この発議は英臣で、
真前
(
まっさき
)
に手を
拍
(
う
)
って賛成したのは菅子で、余は異論なく喜んで同意したが、島山夫人は
就中
(
なかんずく
)
得意であった。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
官人の、
真前
(
まっさき
)
に
飛退
(
とびの
)
いたのは、
敢
(
あえ
)
て
怯
(
おび
)
えたのであるまい……
衣帯
(
いたい
)
の
濡
(
ぬ
)
れるのを
慎
(
つつし
)
んだためであらう。
雨ばけ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
あッと云って、
真前
(
まっさき
)
に縁へ
遁
(
に
)
げた洋服は——河野英吉。続いて駈出そうとする照陽女学校の教頭、
宮畑閑耕
(
みやばたかんこう
)
の
胸
(
むな
)
づくし、
釦
(
ぼたん
)
が
引
(
ひっ
)
ちぎれて
辷
(
すべ
)
った手で、
背後
(
うしろ
)
から抱込んだ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
と呼ばわりながら、
真前
(
まっさき
)
に石段を上れる伝吉と、
二打三打
(
ふたうちみうち
)
、稲妻のごとく、チャリリと合す。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
はじめて鸚鵡に見返して、此の言葉よ、此の言葉よ!日本、と
真前
(
まっさき
)
に云ひましたとさ。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
真前
(
まっさき
)
の車が河野大夫人富子で、次のが島山夫人菅子、続いたのが福井県参事官の新夫人辰子、これが三番目の妹で、その次に高島田に結ったのが、この夏さる工学士とまた縁談のある四番の
操子
(
みさこ
)
で
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
真前
(
まっさき
)
に言ったはお三輪で。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“真”で始まる語句
真
真似
真面目
真実
真直
真中
真紅
真暗
真赤
真鍮